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2013年4月 7日

●☆最高のステージ☆

昨日のよこすか芸術劇場でのステージは、天気があまり芳しくなかったにもかかわらず、大勢のお客様がご来場下さいました。そして沢山のご声援を頂きました。本当にありがとうございました!終演間際は、物凄い強い雨風でお客様のお足元が心配でしたが、皆さん無事お帰りになられましたか?


今日は企業さんのパーティーでの仕事なのですが、あまりにも天気がよくてビックリしました。


さて、横須賀では‘岡宏とクリアトーンズ’の皆さんの生演奏で歌わせて頂いたのですが、僕ソロでの歌唱曲は「札幌えれじぃ」「熱海の夜」「星のフラメンコ」「知りすぎたのね」「うたかたの風」「二人の世界」でした。他にも先輩方とご一緒に沢山歌わせて頂きました。計算したらステージで歌われた歌は、1コーラスの歌も含めて50曲以上の盛り沢山な内容。一部と二部の間の15分少々の休憩以外はほとんど演奏しっぱなしだったバンドの皆さん、本当に、本当にお疲れさまでございました。


バンドの皆さんのおかげで、生演奏の迫力から生まれる感動をお客様に体感して頂くことができました。僕は楽しみながらも、とっても緊張しました。バンドさんと呼吸を合わせながら歌うことは音のコミュニケーションですから、上手くいったステージの後お客様が喜んで下さるお顔を見たり、沢山の拍手を頂けた時は、歌い手になって本当によかったと思いますし、失敗した時は理由がなんであれ目茶苦茶ブルーになります。


残念ながら、僕ら世代の歌い手はNHKやコンサートツアーでもしないかぎり生演奏で歌う機会はほとんどありません。ということは、成功体験も、失敗から生まれる教訓も、経験の絶対数が昔と違い極端に少ない訳です。楽屋などで先輩方からデビュー当時のお話を伺う度、本当にうらやましく思います。生演奏で歌う経験を沢山すると、歌の深みの出方が違ってくるそうです。
ですから、今回のステージに立たせて頂くことができ、本当にありがたかったです。ブッキングして下さったスタッフさん、ありがとうございました!


様々なことが便利になり過ごしやすい時代になりましたが、何か物足りなさ、希薄さを感じるから、エンターテイメントの世界でも昭和回帰のようなアプローチが多いのかも知れません。かく言う僕も、アナログ派ですし。ムード歌謡を歌う歌い手としては、昭和遺産とも言うべきグランドキャバレーのステージを一度でいいから経験してみたかったです。
しかし、昔は昔、今は今。
戻ることは出来ません。
失ったものを取り戻すことは出来ません。
それならば、温故知新の言葉のように、先輩たちが遺して下さった素晴らしい作品を継承できる歌い手になれるよう、勉強して今の時代に沿った表現を追求していくしかないのだと思います。


『日本歌謡遺産 昭和歌謡大全集』はお客様だけでなく、歌い手にとっても、最高のステージでした。皆さん、本当にありがとうございました!