●[ふつう]でいられる幸せ
昨日の夜の地震、大丈夫でしたか?
僕は丁度あの時間、原宿のテイチクレコード本社でディレクターや先生方と打ち合わせの真っ最中でした。ビルの最上階部分は揺れを感じやすいみたいで、一瞬身体が固まってしまいました。
時間も遅かったので、打ち合わせを切り上げて外に出ると、あれ!?
若者たちは何事もなかったかのように、コンビニで買ったであろうお酒を道ばたで飲みながら笑っていました。
さらにタクシーを拾って帰る時、運転手さんに聞くと「地震があったってラジオで知ったんですが、運転してて気がつかなかったんですよ。」とおっしゃっていました。
少しホッとしました。
あの日以来、ちょっとしたことで敏感になってしまっている自分です。
ケータイの緊急速報のメールの音を聞くだけでビクッとしてしまいます。
しっかりしないといけませんね。
人生、何事においても、ふつうでいられることが如何に幸せなことか。
そんな風に、昔、祖父母がよく話していたことを思い出しました。
戦争や1948年の福井地震を経験している人にしか理解できない想いがあり、だからこそ、その人たちにしか話せない言葉があるんだろうなって。
「ふつう。」
なんだか、特別な言葉に思えてきます。