●あの日の空の下
昨年までガラケーだった竹島宏。
初めてスマホを持った日、人類の叡智が詰まった文明の機器にもの凄く戸惑ったことを覚えています。
スマホの画面に触れる度、指先から生気が吸い取られるような気がしてビクビクしていたのに、この頃は手帳も持ち歩かず、スケジュール管理はスマホに委ねるという身の変わりように、我ながら驚愕しています。
さて、そのカレンダーアプリを見返してみると、竹島さん、なかなかのハードスケジュール頑張っていたみたいで、ステージ以外にも取材や収録など、他にもみっちり労働していました。
こんなに内容の濃い日々を過ごせているのも、『プラハの橋』発売以降、全国のファンの皆さま、ひろネットの皆さまが応援し、支えて下さってきたおかげです。
ありがとうございます!!!!!
しかし、コロナ禍で白紙だった昨年の今頃とは正反対で、心身が想像以上にちょっとビックリしているというのも正直なところです。
残り3ヶ月、悔いのない2021年になるよう、体調管理第一に、無理し過ぎず、元気キープ、笑顔キープで年末まで駆け抜けられたらと思っています。
今はただ感謝の気持ちでいっぱいの毎日です。
さて、江戸東京博物館ホールで、久しぶりの東京ライブ。
最後列のお客様の表情まではっきり見える、素敵なホール。
ステージ越しではありましたが、約1年半ぶりにお逢いできたお客様もいらっしゃいました。
未だ不安が続く中、会場へお運び下さいました皆さま、本当にありがとうございます。
そして『プラハの橋』を、あんなに、あんなに沢山応援頂けましたこと、心からお礼申し上げます。
当日は、歌で晩秋を先取りして頂こうと『枯葉』からスタートさせて頂きました。
この季節だからこその『秋の陽だまり』も、カップリングですが、良い歌だなって改めて実感。それもそのはず、作曲の徳久広司先生はリード曲にするつもりで作って下さったそうです。最初は、シンプルなワルツでシャンソン風のアレンジだったことを思い出しました。今のスイングのリズムになったのは、作詞の久仁京介先生のアイデアです。
昔何かの番組で、作曲家の先生が編曲(アレンジ)は化粧と同じというようなことを仰っていました。
言い得て妙です。
ところで、先日、事務所の後輩の蒼彦太くんの「10周年記念 わっしょいコンサート〜さぬき男•夢の途中〜」を見に行ってきました。
彼の門出を祝福しているようでした。
あの日、さくらホールに向かう途中、渋谷の街を歩きながら僕の心に流れてきたのは『いつかの青年』。
自分ゴトではなく、彼が上京した後の修行時代、デビュー直後の東日本大震災のこと、デビュー以来がむしゃらに歌の道を走り続けてきた"歌手・蒼彦太さん"の人生に思いを馳せてみました。
歌って不思議な生き物です。
どんな歌だって誰もが物語の主人公になれるのですから。
僕は今までいろんな歌を歌わせて頂いてきました。
聴かせて頂きました。
中でも一番ビックリした歌、人生で最も衝撃を受けた歌はやっぱり『いいもんだ いいもんだ』でしょう。
笑っちゃうほどにCDは全く売れませんでしたが・・・僕にとっては、歌手・竹島宏を誕生させてくれた大切な大切な歌です。
とってもいいストレス解消になる歌です。皆さまもたまにカラオケで歌ってみて下さいね。