●凍てつく日
今、僕はどこに居るのだろう?
夢か現か幻か。
そんな気持ちにさせられた久しぶりの雪。
東京では4年振りの大雪だというけれど、
僕は雪国育ちだから、多少の雪道を歩くことなんて何ともない。
はずだった・・・。
全く歩けない。
何度も転びそうになった。
周りの人達は、笑顔で、スマートに、むしろ颯爽と歩いていた。
なのに、自分は上手く歩けないことへの悔しさ、恥ずかしさを通り越し、何だか妙に心細くなる。
無性に誰かに逢いたくなる。
でも、道端の雪だるま達が帰り道を見守ってくれているような気がした。
誰が作ったのか分からないけれど、少なくとも家にたどり着くまでの間、僕の心をあたためてくれる存在に思えた。
凍てつく雪は・・・あたたかい。
だからだろうか。
雪だるまは、生きている気がする。
ところで、新型コロナウィルスがまだまだ気がかりです。
皆さん、くれぐれも生命を大切にお過ごし下さい。
どうぞ、お心も、お身体も大切になさって下さい。